『春冰』第二号がAmazonサイトにて販売開始いたしました。 詳細につきましては下記をご覧ください。
京緑社がお届けする文芸誌『春冰』第二号!
30名以上の執筆陣を擁して、海外文学の翻訳から創作や批評まで、本誌でしか読めない珠玉のテクストを40作品収録。古代教会スラブ語の祈祷文から本邦初訳のヴィラモヴィアン語文学まで、3万字越の小説からクロスワードまで…。前号を上回る質・量によって動乱期の知性に叩きつけるこの一冊。来たれ、そして見よ。可能なる「文学」ここにあり。
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[目次]
【翻訳詩】
文字祈祷(教会スラヴ語)/ 伝プレスラフのコンスタンティン 池澤匠=訳
1805年の新年に寄せて、我らの旦那・父親であるオレクシー・ボリーソヴィチ・クラーキン様に捧げる歌 / イワン・コトリャレウシキー 上村正之=訳
シラー美学詩篇 / フリードリヒ・シラー 清水真伍=訳
逸名恋愛歌集──ビザンツ・ギリシア口語による恋愛詩 / 戸田翔・土居英樹=訳・解説
グロー詩選 / エレーナ・グロー 中村唯史=訳
エピニキオン──すなわちまさにあの誉れ高き勝利の祝勝歌 / フェオファン・プロコポービッチ 林健太=訳
アレクセイ・K・トルストイ詩選 / アレクセイ・K・トルストイ 深瀧雄太=訳
ホミャコーフ詩選 / アレクセイ・ホミャコーフ 町田航大=訳
ÉLÉGIES. FRAGMENTS D’ÉLÉGIES. 哀歌。哀歌の断章。/ アンドレ・シェニエ 宮田佳範=訳
農村 / イヴァン・トゥルゲーネフ 横江智哉=訳
チェホーヴィチ詩選 / ユゼフ・チェホーヴィチ 山本悠太朗=訳
「欠くことのない死について」および詩三篇 / デニース・レオン 長塚織人=訳
詩海鉤沈──シギスムンド・クルジジャノフスキイ、ドミトリー・ウソフ、ミハイル・ツェトリン=アマリ / 李博聞=編・訳
【翻訳】
アンナ・アフマートヴァ『ゆうべ』(1912年)の序 / ミハイル・クズミン きのしたはるよ=訳
マケドニアの将校──古代の生より──(抄) / アンドレイ・プラトーノフ 工藤順=訳
木っ端(第一章)/ ヴラディーミル・ザズーブリン 佐藤嵩矩=訳
Translation of Narzecze wilamowickie by Ludwig Młynek (1907) “Kliny Ducha”, “Zwyj diw ana a Hjerr” and “A Bysofan” / Ludwik Młynek, traslated by Kyota SHIMOMURA
残った者たちに(抄)/ ヒュセイン・メフメット 福田耕佑=訳
夢想の見習い──チェスワフ・ミウォシュの詩について / ユゼフ・チェホーヴィチ 山本悠太朗=訳
【創作誌】
鳴く音かなしき冬の夜に / さわたりまもる
無題・あおいろ / 清水真伍
線描・湖畔 / 中村唯史
動物詩集より三篇 / ゆらのすけ
恭疏短引 / 李博聞
【小説】
鉄の惑星 / 縞あつし
バビロンの流れのほとりで / 佐々木一山
君去らず -壱- / 伊豆屋與三郎
【論攷】
民族の分断を越えた「交通」への問いかけ──「未来の国民文学」として読む大城立裕『朝、上海に立ちつくす』 / 佐々木雪輝
ツルゲーネフの『夢』を読む──“unreliable narrator” あるいは “psychological man” の誕生 / 芦本滋
流刑制度について──ドストエフスキー四方山話<その二> / 松原繁生
いち能楽部員による能楽「天鼓」読解──不条理な力としての帝と、それを超越した「天」 / 岡野優那
ベラ・アフマドゥーリナ『ああ、臆病な私の英雄よ』を読んでみる / 後藤智
駆け足の皮肉屋──ミラン・クンデラの「緩やかさ」をめぐって / 山口宗忠
スパイフィクションのジャンル的固有性についての覚書 / 幸村燕
【随筆】
趣味について / 前野浦吉
悪魔的なものについて / 前野浦吉
続・文体練習 / 高橋昌久
かんそう地帯便り / 辻󠄀井麻莉
コロの話 / 田村太
メッセージボトル / 内藤あゆき
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寄稿者より
編集後記
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